先日、丁宗鐵さんと南伸坊さんの『丁先生、漢方って、おもしろいです。』を紹介しましたが、この「漢方薬と饒舌館長」は、その続編みたいなものです。
僕にとって漢方といえば、やはり北京日本学研究センター出張のときの思い出ですね。1989年3月8日、はじめて中国大陸は北京の土を踏んだとき、有り余る時間を利用して旅行し、ナマの中国をこの眼で見てやろうと思い立ちました。
そこで『地球の歩き方』<中国>の巻末に載っている「旅の中国語」を丸暗記し、宿舎に指定された友誼賓館の服務員である黄さんをつかまえて、練習台になってもらいました。最初は親切に付き合ってくれた黄さんも、そのうち僕の顔を見ると、どこへともなくスッと消えるようになってしまいましたが……(笑)
1週間もやるとちょっとは通じるようになったので、3月19日(日)、万里の長城へ行くことに決め、早朝自転車で西直門駅へ向いました。はじめて中国語で汽車の切符が買えたときのうれしさは、何ともいえないものでした。
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