2019年8月2日金曜日

松浦武四郎13


山本命氏の『幕末の探検家 松浦武四郎入門』(月兎舎)は、松阪市の松浦武四郎記念館につとめる著者が、生誕二百年を機に書き下ろした一書で、実証的でありながら、「入門」とあるごとく読みやすい。山本氏には今回講演もお願いしたが、多くを学ぶことができた。

やはりうまいなぁと感じ入ったのは、『司馬遼太郎 歴史のなかの邂逅』二(中央公論新社)に収められる「武四郎と馬小屋」という一文だった。文末には<『新潮45+』19827月号>と、天下の話題となった雑誌に載ったものであることが注記されている(!?)

0 件のコメント:

コメントを投稿

東京美術『日本視覚文化用語辞典』3

  前回、東京国立博物館の特別展「蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児」を紹介しましたが、実をいうと後期高齢者の僕には「コンテンツ」の意味がよく飲み込めませんでした。しかしこの辞典にはチャンと「コンテンツ」という項目があって、簡にして要を得た説明がなされています。しかも「マーシ...