マイベストテンをもとに、このような僕の御舟観をしゃべっていたら、あっという間に90分が過ぎちゃいました。そのときに配った資料から、御舟の言葉を中心に、重要なものを引いておきたいと思います。
ちなみに、静嘉堂文庫美術館が御舟とちょっと関係をもっているというのは、実にうれしいことです。先日レポートしたように、我が館が誇る俵屋宗達の傑作「関屋澪標図屏風」をメトロポリタン美術館の「源氏絵展」に貸し出しましたが、この特別展は多くのアメリカ人を魅了し、成功裏に終了しました。
この「澪標図」の右上には、明石が乗る船が描かれていますが、あるとき御舟はこの船の描写を見て感動おくあたわず、「御舟」という号をみずからに与えたと伝えられています。「関屋澪標図屏風」がなければ、「御舟」というあまりにも美しい画号は誕生しなかったのです。
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