2019年1月28日月曜日

不倫文化論6


それに、この方面でも中国は先進文化の国でした。ご興味のある方は、辻惟雄さんの求めに応じて書いた拙文「春画――中国から日本へ」をご笑覧くださいませ。引用文献もあげてありますから、さらにご自身で深く研究することもできます(!?) その直後に出版され、これが読めていたらもう少しマシな文章になったのにと思わざるを得なかった、張競さんの『恋の中国文明史』(ちくまライブラリー)も絶対オススメですよ。 

それは現在まで生きているようです。今の中国には二種の愛人があって、それを「小三[シャオサン]」と「二奶[アールナイ]」と厳密に区別して呼ぶそうです。中国のちょっと悪いポン友が教えてくれました。日本語ではただ「愛人」というだけで、こんな区別など存在しないのです。

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根津美術館「唐絵」7

  そのころ日本の禅僧がたくさん元に渡りましたし、長くかの地に留まり、中国文化を持ち帰った場合も大変多いのです。 流行する題画詩も彼らによって日本へもたらされた可能性が高いという指摘は、正鵠を射るものです。(略) このような島田修二郎先生の名論文を読むと、詩画軸こそ詩画一致で...