渡部さんのお陰で、そーだ、今年のお正月は王安石を楽しもうということになり、またまた『中国詩人選集』二集を引っ張り出してきて、初詣など行かず心静かに過すことにしました。もちろんお屠蘇や、頂戴した「王舎城」「呉春」「立山」「百年の孤独」「北一」「魔王」「真澄」「宮城峡」をやりながらです。すべて銘酒、順番などつけがたく、銘柄はアイウエオ順です(!?)
かつて『國華』に投稿し、最近出した『文人画 往還する美』にも収録した拙文「田能村竹田の勝利」については、すでにアップしましたね。そのなかで、竹田は尊敬する蘇東坡に、みずからをなぞらえようとしたのではないかという私見というか、仮説というか、ともかくも思いつきを提出しました。
当時の経世済民政策論争において、旧法党に属して「万言の書」を提出した蘇東坡と、一揆を起こした農民の側に立って「建言書」を出した竹田の姿が、ダブルイメージのごとく、重なってみえたからです。
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