その詩を読んでみると、僕の日中山水画美真比較論を実証してくれているようで、すごくうれしくなってしまいました。しかもその場所は嵐山亀山公園、嵯峨嵐山文華館のすぐ隣です。これを使わない手はないと、またまたマイ戯訳を、配布資料に参考資料として掲げることにしました。ちょっとバージョンアップして紹介することにしましょう。
雨の嵐山再訪す 両岸の松青々と そこに桜が混じり咲く
道が尽きれば高き山 突然として現われる
澄んだ泉水流れいで 岩にぶつかり反射する
雨降り深き霧のなか 雲間より日が差す刹那 景色はさらに艶[なまめ]けり
世のもろもろの真理でも 求めるほどに模糊[もこ]とする
だが模糊のなか偶然に 一点ひかりを見出せば 真にいよいよ艶けり
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