2018年10月25日木曜日

三井記念美術館「仏像の姿」2


かつて僕も本尊を拝んだことがありますが、もうこの時代になると、光背仏のような副次的仏像の方に、魅力を感じることが多いように思います。

キャプションの<見どころ>には、「フラメンコダンサーのように軽やか」なんて書いてありました。ちょっとこれまでの仏像展にはないキャプションですが、こんな風に自由に、捉われずに見てくださいという清水さんからのメッセージなのでしょう。

「仏師がアーティストになる瞬間」というキャッチコピーを見てすぐ思い出したのは、「職人がやがて芸術家になるのであって、職人ではない芸術家など存在しない」という言葉です。これは名言だと心に残っているのですが、誰の言葉であったか、どこに書いてあったか、もう思い出せません――コノピューターももう終りです(!?)

この特別展は、國華社も後援をさせてもらいました。そのため、パリで開かれている日仏友好プロジェクト「ジャポニスム 2018」に招待された主幹・小林忠さんの名代として、オープニング・セレモニーに列席することができたのです。ちょっと役不足でしたが、身に余る光栄でした。

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根津美術館「唐絵」6

また島田先生は、「題辞、題詩が単に画図をみた印象、感想を述べるだけでなく、画図の主題と密接な関連があって、 画図の十分な理解のためにはその詩文の解釈が欠かせないとか、題跋の加わることが予期されるというような条件をおくことが必要であろう」と指摘しています。 さらに島田先生は、詩画軸...