2018年10月19日金曜日

静嘉堂文庫美術館「川喜田半泥子私論」3


 ここに登場する「宮氏」というのは、僕が東京国立文化財研究所時代たいへんお世話になった絵巻研究の大家・宮次男先生のお父上だと思われます。また「乾山考」というのは、半泥子がみずからの千歳文庫から出版した、乾山研究の基本的文献である『乾山考』を指しています。

 半泥子は、僕が大好きな陶芸作家の一人です。もっとも、「陶芸作家」などというと、「しろうと」であることを誇りにしていた半泥子に怒られてしまうかもしれませんが……。すでに4年ほど前、半泥子に対するオマージュを、マイブログ「おしゃべり館長」にアップしたことがありますし、最近では「饒舌館長」に、半泥子のエッセー集『随筆 泥仏堂日録』を紹介しました。半泥子の人となりについては、これをご参照くださいね。

0 件のコメント:

コメントを投稿

東京美術『日本視覚文化用語辞典』3

  前回、東京国立博物館の特別展「蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児」を紹介しましたが、実をいうと後期高齢者の僕には「コンテンツ」の意味がよく飲み込めませんでした。しかしこの辞典にはチャンと「コンテンツ」という項目があって、簡にして要を得た説明がなされています。しかも「マーシ...