2018年10月15日月曜日

田原市博物館「渡辺崋山の神髄」1


田原市博物館「田原市博物館開館25周年記念 渡辺崋山の神髄」<1021日まで>(1011日)

 渡辺崋山、いや、渡辺崋山先生ゆかりの地にある田原市博物館では、これまで崋山先生やその弟子・椿椿山の作品を人物画、山水画、花鳥画という三大テーマに分けて、大規模な特別展を開催し、そのたびに話題を集めてきました。

とくに2013年の「渡辺崋山・椿椿山が描く花・鳥・動物の美」では、僕にも講演のお呼びがかかり、しばらくぶりで崋山の筆になる花鳥画の名品を堪能し、<メタファーの画家>崋山についてしゃべったことでした。

今回の「渡辺崋山の神髄」は、その集大成ともいうべく、併せて開館25周年をことほぐ特別展です。立派なカタログには、名誉館長であるドナルド・キーンさんも祝辞を寄せていらっしゃいます。会場を巡れば、わが静嘉堂文庫美術館が誇る崋山の名品「芸妓(校書)図」や「海錯図」、「月下鳴機図」が錦上花を添えています。こんなうれしいことはありません。

0 件のコメント:

コメントを投稿

根津美術館「唐絵」6

また島田先生は、「題辞、題詩が単に画図をみた印象、感想を述べるだけでなく、画図の主題と密接な関連があって、 画図の十分な理解のためにはその詩文の解釈が欠かせないとか、題跋の加わることが予期されるというような条件をおくことが必要であろう」と指摘しています。 さらに島田先生は、詩画軸...