2018年9月14日金曜日

岡田米山人・お酒の詩5


米山人のお酒の詩には、さらに「松鶴山水図」に寄せた七言絶句があります。これもなかなかよい詩ですから、戯訳で紹介することにしましょう。

  貴兄は教える山中で 正しく人の生きる道

  孔融みたいに客たちへ ふるまう長寿の祝い酒

  松を植え鶴 飼いたりと 最近聞いたが その松に

 添う若松と鶴にゃ孫――かかる繁栄 祈りたい

なお原詩では、2番目の承句がが「寿酒新開北海尊」となっています。その「北海尊」については、入矢義高先生の解説をそのまま引いておくことにしましょう。

北海尊 尊は樽と同じ。後漢の孔融は寛厚な人格者で、後進の者を引き立ててやることを好んだので、いつも賓客が詰めかけた。彼はこう言った、「座上に客が常に満ち、尊中に酒が空にならなければ、私は憂うることはないのだ」と。北海とは、彼が北海郡の太守となったからそういう。


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