六月
生絹[きずし]で縫ったスカートは
薄霜[うすじも]みたいにひらめいて
斑竹[はんちく]で編む敷物は 秋の玉なり清々し
赤い鏡は炎のよう 東に向かい蓋を開け
コロナ光冠 車輪のよう 上昇しつつ旋回す
龍にまたがる太陽神 鞭[むち]をしならせやって来る
勿論、今日より見れば若干の 誤膠ある やも計り難からん。併し、試みに思え其の著述年代を。前者は大正三年、後者は昭和六年の發版にして、我國浮世繪研究の草創期に當れり。而も、風景版畫若しくは末期浮世繪の眞美に着目したるは、殆ど氏を以て嚆矢とす。縦令、纔かの誤認あると雖も、畢竟夫...
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