お前は知らず 田畑[でんぱた]を 耕し苗を植う百姓
税金督促されたとて 機[はた]織る娘もいないこと
黄金[こがね]や玉を貯め込んで 豪勢なさま自慢げに
赤の他人に挨拶を するたび意気も揚々と……
生まれてこの方 半行の 本さえ読んだことがなく
ただただお金を利用して 社会的地位 買ったのだ
どうして青年いつまでも 現在のままいられよう
波立つ海も変化して 桑の畑になるんだぞ
栄枯盛衰移り行く その急変は矢のごとし
貴様一人にえこひいき 天帝がやる はずもなし
「この青春は永遠だ」――なんどとほざくことなかれ
髪の白さと顔のしわ ひたすらお前を待っている
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