2018年7月21日土曜日

静嘉堂文庫美術館「明治からの贈り物」プレス内覧会2


「地獄極楽めぐり図」は、最近とみに人気の高い河鍋暁斎の最高傑作といってよいのではないでしょうか。暁斎の大パトロンだった勝田五兵衛が、14歳で夭折した娘・田鶴の菩提を弔うため、特に暁斎に頼んで描いてもらった画帖です。

五兵衛は小間物問屋を営む日本橋大伝馬町の大店の主人、暁斎が思いのまま絵筆をふるえるよう、惜しむことなく画料をはずんだのではないでしょうか。暁斎のイマジネーションは止まるところをしらず、伝統的な地獄極楽図なんかはるかに逸脱しちゃっています。世は文明開化の明治時代とはいえ、極楽に行くのに、豪華な蒸気機関車とは!! 

「群仙図屏風」の鈴木松年は「明治の蕭白」「今蕭白」と呼ばれた画家ですが、本家曽我蕭白の顔色をなからしめるものがあります。10人の仙人は、寿老人、関羽、黄初平、鉄拐仙、神農、王子喬、西王母の娘・玉巵、蝦蟇仙、老子、琴高仙人にアトリビュートしてみたのですが、いかがでしょうか。

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。

金子啓明『古代一木彫像の謎』6

本来タケも東南アジアの原産で、それが中国にもたらされたものと考えられています。タケのことを英語で「バンブー」といいますが、これはタケを祭祀などで燃やす習慣のあった東南アジアで、その破裂音を聞いた欧米人が、これをその名称に用いたものであると、どこかで読んだ記憶があります。 ...