2018年7月2日月曜日

優先席17


しかし、こういう日本にしてしまった責任は、僕のような老人世代にあるんです。高齢者が自分たちの利益ばかりを主張するシルバー民主主義のせいなんです。それを真剣に阻止しようともしなかった僕にトガがあるんです。いまの若者に非がないことは、改めて指摘するまでもありません。そう思うと、老人の一人として、土下座でも何でもして若者に謝らなければならないという気持ちになりますが、謝ったところでどうなるものでもありません。

そこで第六案です。お詫びのしるしに「若者優先席」を設置するのです。いまの優先席は生活弱者を対象としていますが、若者が優先的に座れる席を作るのです。それによって僕ら老人世代の犯した罪を、少しでも若者から許してもらうのです。疲れきっている若者に少しでも体を休めてもらい、明日への鋭気を養っていただくのです。

「若者優先席」――すばらしい逆転の発想ではありませんか。そこに座っている老人に向かって若者が、「ちょっとすみませんが、そこ優先席なんで、譲ってもらえますか」と声がけするなんて、じつに愉快じゃありませんか。

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