2018年1月25日木曜日

静嘉堂文庫美術館「歌川国貞展」4


現在では、豊重を二代とし、国貞は三代豊国としています。これから、元治元年(1886)79歳で没するまでが、三代豊国時代となります。つまり、デビュー時代2年、五渡亭時代時代20年、偽紫時代15年、三代豊国時代20年となります。これを覚えておけば、国貞のクロノロジーはとても理解しやすくなるでしょう。

19日(金)夕方からプレス内覧会を開きました。34名もの方々にご参加いただき、大きな手ごたえを感じながら、担当学芸員・成沢麻子さんのギャラリー・トークを一緒に聴きました。

20日(土)は午前中、せたがや3館めぐるーぷの出発式に出席いたしました。五島美術館、世田谷美術館、わが静嘉堂文庫美術館の3館を巡る新ルートを、今日から東急バスが走ることになったのです。申し訳なきことながら、有料なのですが、3館が開館している土曜・休日に走りますので、ぜひご利用いただきたく存じます。

出発式で挨拶を求められた僕は、この「めぐるーぷ」には、「めぐる」と「ぐるーぷ」と「るーぷ」という3つの関連語が入っている――とても素晴らしい名称であり、これだけでも新ルートの成功は間違いなしであると述べて、祝辞としました。平賀源内が回すと蚊が取れる機械につけたという「マースト・カートル」より、ぐっといい名称だといって笑いを取ろうとしたのですが、皆さんまったく笑ってくれませんでした(笑)

0 件のコメント:

コメントを投稿

出光美術館「トプカプ・出光競演展」2

  一方、出光美術館も中国・明時代を中心に、皇帝・宮廷用に焼かれた官窯作品や江戸時代に海外へ輸出された陶磁器を有しており、中にはトプカプ宮殿博物館の作品の類品も知られています。  日本とトルコ共和国が外交関係を樹立して 100 周年を迎えた本年、両国の友好を記念し、トプカプ宮...