2017年12月26日火曜日

静嘉堂文庫美術館「あこがれの明清絵画」<書芸>11


離合集散いうまでも なく世の中の常であり

長短なんか気にしても それの最初は闇の中

新しいこと始めたら 「ちょっと休もう」なんて☓!!

いったんゴールへ向かったら 死んじゃったって構わない

神様みたいに奇蹟をば いま起こそうと思ったら

俗塵浴びて生きるべし 所詮この世は仮の宿……

こんな嘆きを発せずに 生きれるもんか 誰一人

これを解決する途は 真理の推考――ほかになし

のちの教えとなる言葉 残せりゃ同じく不滅だが

百年河清を俟[]つような 消極性など論外だ(其の五)

*陸柬之の「蘭亭詩」には欠字があるんですが、厳調御はそれをみんな無視して詰めて書いてしまっています。そこで松井如流編『唐 陸柬之 文賦/蘭亭詩』<二玄社書跡名品叢刊>も参考にしながら戯訳を試みてみました。 

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