2017年9月26日火曜日

佐藤礼奈「トリビュート琳派」1


 
 京都美術工芸大学時代、加納剛太さんとお知り合いになりました。加納さんは半導体工学の大家で、松下電器――いまのパナソニックにお勤めになったあと、高知工科大学などで研究と教育に従事、「起業工学」という新しい学問を興されました。その後、京都工芸繊維大学大学院でも学生指導にあたられたので、その関係からお近づきになる機会に恵まれました。

その加納さんから紹介されたのが佐藤礼奈さんです。佐藤さんは京都をモチーフにしたポップスを発表して、注目を集めるシンガー・ソングライターです。佐藤さんはバンドのヴォーカルで鍛えたあと、5年前からソロ活動を開始しました。一般に受けいれられやすい愛や恋に偏りがちなコンテンポラリー・ポップスからの革新を目指し、innovationの頭文字から取った<サトレナiPop研究所>を主宰しています。

しかも、ヤングから僕たちまで、ジェネレーションを超えて心を震わすような歌詞を生かした曲作りを理想にしたいと語っています。

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