2017年5月17日水曜日

三井記念美術館「西大寺展」18


これを解決する掛け方は、醍醐寺五重塔初層のように、お坊さんの方に曼荼羅の裏を向け、絵を外側にするしかありません。実際、そのように掛けられたのではないでしょうか。絵の裏側にお坊さんが座って修法を行なうなんて、ちょっと変な気がしますが、陰陽と方位方角を一致させるためには、この掛け方しかあり得ません。

表裏の問題は、さらに考えてみたいと思いますが、ともかくも、東側に金剛界曼荼羅、西側に胎蔵界曼荼羅を掛けたことを、この平面図は物語っています。

さらに三本さんは、東大寺両界堂の平面図も写し出してくれました。これも鎌倉時代のものだそうですが、中央に大日如来像が安置され、その右側つまり東側に金剛界曼荼羅、左側つまり西側に胎蔵界曼荼羅が掛けられたことが分かります。

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