両者を足すと9人になりますが、猩々の故郷中国において、9はとてもお目出度い数字でした。あまた・もろもろの意であり、陽(1・3・5・7・9)の極まりであり、周易では老陽と呼んだからです。
とくに「九九」はお目出度く、冬至のつぎの日から81日目が春になる日でした。かつては九画の漢字九つを籠字にした、「庭前垂柳珍重待春風」を一画ずつ墨で埋めながら、春の到来を待つという風雅な風習もあったそうです。我が国では「苦」に通じるので嫌がられますが……。9と酒が中国語で「ジョウ」という同じ発音なのもおもしろく感じられます。
かつて中国の安い飲み屋に入ると、よくメニューに「氿」という字が書いてありました。「酒」の意味ですが、「酒」と「九」の発音が同じだからなのでしょう。本来「氿」は、崖の脇から出る細い湧き水という意味で、発音も異なるのですが……。

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