祇園南海「猫を悼む」(続き)
膝に抱かれて飼い主に 甘えていたのを思い出す
縁側あたりで子供らを 呼んでいた声まだ聞こゆ
漢方・烏薬うやくを飲ませたが 薬効なきを恨むのみ
牡丹の陰で寝て夢を 見てたがそれもまた夢に……
襤褸ぼろでくるんで丁重に…… 恩を謝したが何になる
ともし火の前 老人の まなこ涙でかすんでる
サントリー美術館特別展「幕末土佐の天才絵師 絵金」は、NHK青山文化講座「魅惑の日本美術展」で取り上げ、また「饒舌館長ブログ」でも紹介したところですが、残り10日間ほどになりました。そのカタログに興味深い論文が載っていることもお知らせしましたが、合わせ見るべき本に、この...
0 件のコメント:
コメントを投稿