僕がこれにこだわるのはもう一つ理由があります。謡曲に「項羽」という五番目物の名曲があるからです。改めていうまでもなく、前田公はみな能狂いの殿様でした。かくして加賀は能謡曲の一大中心地となったのです。
今回も200人の講堂が満席――乗りにのってしゃべったことでした。一番受けたのは、「『加賀につづく琳派』なんていわないで、『加賀琳派』というべきです!!」というキメツケだったかな(笑) 終わったあと人気の「黒百合」に直行、加賀おでんに銘酒「萬歳楽」を合わせれば、これ以上の至福は人生にありません(笑)
最後に、四面楚歌のなかで項羽が詠んだ「垓下の歌」を、またまたマイ戯訳で紹介しましょう。辞世の詩を戯れに訳すなんて、人倫にもとるかもしれませんが……。
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