桜と相性がよい文学は和歌でしょうが、漢詩だって負けてはいません。先に紹介した渡部英喜さんの『漢詩花ごよみ』に江戸末期に鳴った漢詩人・藤井竹外の七言絶句「芳野」が載っています。またまたマイ戯訳で紹介することにしましょう。
古き陵みささぎ――松柏まつかしわ つむじ風受け吼ほえている
春の爛漫 山寺に 尋ねりゃ桜は散ったあと
雪の眉毛の老僧が 箒ほうき持つ手を休めつつ
積もる落花に囲まれて 昔語りは吉野朝よしのしょう
サントリー美術館「ゴールドマン コレクション 河鍋暁斎の世界」<6月21日まで> 河鍋暁斎 (1831-89) は、幕末から明治という大きく変わる時代を生きた絵師でした。 明治政府が推し進めた西洋化と近代化は、伝統的な創作の世界にも大きな影響を及ぼし、絵師たちを取り巻く...
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