2024年3月15日金曜日

サントリー美術館「織田有楽斎」5

 つまり有楽斎の生き方は、「逃げ」どころか、むしろ積極的なベクトルをもっていたことを明らかにするために、本展を開くことにしたというのです。この二つのコンセプトはみごとに視覚化されていて、僕も会場を巡るうちに、あぁ成る程とよく腑に落ちてことでした。

しかし同時に、本展ではじめて有楽斎の一生をよく知り、チョッと異なる感想ももったんです。それは「人のウワサなんか一切気にするな」「人の目なんか一文の価値もない」というテーゼでした。「自分の信じた道を行く」と言ってもよいのですが、「ウワサの無視」「人の目の否認」といった方が現代にはふさわしいでしょう。

 

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