2023年10月20日金曜日

出光美術館「江戸時代の美術 『軽み』の誕生」3

 このような観点から本展をキューレーションしたのは、学芸員の廣海伸彦さんです。おっしゃるとおりです!! 饒舌館長も相似た立場から、「江戸の色」とか「江戸の美学」という思いつきを発表したことがあるんです。恥ずかしながら拙文集『江戸絵画 京と江戸の美』にも収めたところです。

しかしパソコンのキーをたたきながら、つねに頭を去らなかったのは、この対極に奇想派の画家たちがいたという事実です。それも江戸時代の絵画でした。いや、現代的嗜好、少なくとも現代的人気の点からいえば、奇想派に軍配があがるという事実です。

 

0 件のコメント:

コメントを投稿

東京美術『日本視覚文化用語辞典』3

  前回、東京国立博物館の特別展「蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児」を紹介しましたが、実をいうと後期高齢者の僕には「コンテンツ」の意味がよく飲み込めませんでした。しかしこの辞典にはチャンと「コンテンツ」という項目があって、簡にして要を得た説明がなされています。しかも「マーシ...