2023年6月24日土曜日

太田記念美術館「ポール・ジャクレー」11


もう究極のジャポニスムと呼ばざるを得ないじゃ~ありませんか。あるいはジャポニザンではなく、コスモポリタンといった方がよいかもしれませんが……。そのうち「ポール・ジャクレー ジャポニスム私論」を書きたいなぁと思い初めているところです。

「僕の一点」は「アイヌの古老、北海道近文ちかぶみ」ですね。ジャポニスムやエキゾチシズムを超越しているからです。ジャクレーは究極のジャポニスムだといいながら、それを超越しているなどといえば自家撞着ですが……()

ジャクレーは浮世絵師のなかでもっとも喜多川歌麿に惹かれたようです。しかし「僕の一点」をみると、東洲斎写楽からも強いインスピレーションを受けているように思われます。

 

0 件のコメント:

コメントを投稿

東京美術『日本視覚文化用語辞典』3

  前回、東京国立博物館の特別展「蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児」を紹介しましたが、実をいうと後期高齢者の僕には「コンテンツ」の意味がよく飲み込めませんでした。しかしこの辞典にはチャンと「コンテンツ」という項目があって、簡にして要を得た説明がなされています。しかも「マーシ...