坂本佳子さんがデザインしたいかにも芳幾・芳年展らしいカタログから、主催者の「ごあいさつ」を紹介しておきましょう。
落合芳幾と月岡芳年は、江戸後期を代表する浮世絵師・歌川国芳の門下でともに腕を磨き、慶応2~3年には、幕末の風潮を反映した残酷な血みどろ絵を共作しています。
良きライバルとして当時は人気を二分した二人ですが、芳幾はその後、発起人として関わった「東京日日新聞」(毎日新聞の前身)の新聞錦絵を描くようになります。一方の芳年は、国芳から継承した武者絵を展開し、歴史的主題の浮世絵を開拓しました。
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