僕は編著者がとくに強調したかったという傍線部分を拾い読みするのではなく、興味をもったトピックを選んで読むことにしました。まず木々康子さんが執筆した「第Ⅰ部 史資料を通してみる林忠正の生涯」の「第4章 友人たち」から、「黒田清輝」を読んでみました。
黒田の遺言に基づき、遺産の一部で設立された美術研究所(東京国立文化財研究所)の元職員であり、黒田に関するエッセーを書いたり口頭発表をやったり、拙文をブログにアップしたことがある饒舌館長としては当然のことでしょう。木々さんは次のように述べています。
そこで今日は、鉄舟徳済の『閻浮集』から「牡丹」をマイ戯訳で……。「牡丹睡猫図」の出典は、このような五山詩ということになりますが、これには中国の先例があったにちがいありません。そう思ってネットで検索すると、明・瞿汝稷の『水月指月録』という本に「牡丹花下睡猫児」という禅問答があること...
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