それでは『和漢朗詠集』酒部漢詩の戯訳を始めますが、なかには『和漢朗詠集』の引用句だけじゃ~なく、全部を訳した詩もあります。
公乗億「友の大梁に帰るを送る賦」
新豊県の酒の色 ひんやり鸚鵡盃おうむはいのなか
長楽宮の歌声は 笙しょうとハモッてむせんでる
白楽天「酒功賛并びに序」
建威将軍 晋代の 劉伯倫りゅうはくりんは酒好きで
酒をたたえる酒徳頌しゅとくしょう かつて作って伝えたり
唐の太子の賓客の 白楽天も酒好きで
酒の効果を称誉する 酒功讃しゅこうさん詠み劉を継ぐ
前回、東京国立博物館の特別展「蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児」を紹介しましたが、実をいうと後期高齢者の僕には「コンテンツ」の意味がよく飲み込めませんでした。しかしこの辞典にはチャンと「コンテンツ」という項目があって、簡にして要を得た説明がなされています。しかも「マーシ...
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