イチオシは浅田次郎さんの連載エッセー「つばさよつばさ」です。今回のお題は「吾輩はゲコである」――言うまでもなく、夏目漱石の『吾輩は猫である』をもじったものです。浅田さんは「まずは表題のわびしきジジイ・ギャグをご寛恕ねがいたい」と書き出しています。
浅田さんは正真正銘の下戸だそうです。ご両親は酒豪の王道を堂々と歩んだのに、「ならば私は、いったい何の因果で下戸なのだ!」と咆哮しています( ´艸`) 手練れた浅田調でつづられるユーモアとペーソスがすごくいい!! もっとも酒席はむしろ大好きで、十人十色、百人百様の酔っ払いを観察してきた結果が、小説執筆にも大いに役立ったと書いています。
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