2022年10月31日月曜日

繭山龍泉堂「唐三彩」2

器形は龍首壷、万年壷や盤、盌などのほか、さまざまな姿態の男女の人物像、神像、鎮墓獣(魌頭きとう)、馬、駱駝らくだなど各種の明器めいきで、唐代貴族の趣味、生活の様相をよくあらわしており、また当時流行した西アジア風の意匠や服飾がしばしばみられる。およそ則天武后の頃から出現し、厚葬の風習の高まりとともに大いに流行したが、安禄山の乱ののちは作られなくなった。しかしその影響によって渤海ぼっかい三彩、遼三彩、宋三彩や、日本の奈良三彩などが生まれ、ペルシアの三彩にもその影響が見られるとする説がある。

 

0 件のコメント:

コメントを投稿

出光美術館「復刻 開館記念展」4

  「斗酒なお辞さぬ益荒男のような力強さ」もそのはず、もともと酒器であったらしく、かの酒仙詩人・李白の字 あざな ・太白を借りて「太白尊」とも呼ばれました。「尊」とは「樽」と同じ意味で、お酒を入れる容器のことです。李白尊者という意味じゃ~ありません。 このような器形を吐魯瓶 ...