2022年10月22日土曜日

サントリー美術館「美をつくし」5

 

 現在、美術館の建物は、戦前の大型美術館の貴重な例として登録有形文化財(建造物)に指定されていますが、2026年に開館90周年を迎えるのを前に大規模な改修工事が行われることになりました。この長期休館の機会に、各分野から厳選された優品をご紹介する展覧会を開催いたします。所蔵する大阪市立美術館においてもそろって展示されることが滅多にない名品を、館外で一堂にご覧いただける初めての展覧会です。

 展覧会の「美をつくし」は、大阪市章にもかたどられる「澪標」になぞらえたものです。難波津の航路の安全のために設けられた標識「澪標」のように、美の限りをつくしたコレクションの世界へ、身をつくしてご案内いたします。

0 件のコメント:

コメントを投稿

出光美術館「復刻 開館記念展」4

  「斗酒なお辞さぬ益荒男のような力強さ」もそのはず、もともと酒器であったらしく、かの酒仙詩人・李白の字 あざな ・太白を借りて「太白尊」とも呼ばれました。「尊」とは「樽」と同じ意味で、お酒を入れる容器のことです。李白尊者という意味じゃ~ありません。 このような器形を吐魯瓶 ...