菅原真弓『月岡芳年伝 幕末明治のはざまに』(中央公論美術出版 2018)
3月13日――昨日は上杉謙信の祥月命日でした。いつものように、朝、個室で森銑三先生の『偉人暦』にこの日を求めれば、登場するのが上杉謙信です。森先生は、次のようにお書きになっています。
上杉謙信と聞くと、『外史』や『常山紀談』の頭に沁み入っている私等には、坊主頭を白布に包み、大刀を抜きかざして、「豎子じゅし何処に在る」と、白馬を飛ばせて信玄の川中嶋の陣中に斬り込んで行く、芳年の錦絵から抜け出たような勇ましい彼の姿が浮んで来る。
明治28年(1895)生まれの森先生にとって、上杉謙信の雄姿が大蘇月岡芳年の錦絵と結びついていたというのは、とても興味深いことです。「あぁそうだ!! 前に読んでおもしろかった菅原真弓さんの『月岡芳年伝』から始めて、独断と偏見を『饒舌館長』にアップしておこう」と思い立ったので……。
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