2022年2月8日火曜日

山本勉さんの愛猫ルリちゃん12

 

 後藤正秋さんの論文によると、猫が登場する最初の漢詩はやはり『詩経』で、大雅・韓奕にあるそうです。もっとも、この「貓ねこ」というのは野生の山猫のたぐいで、僕たちがいうところの「ネコ」じゃ~ないことが、尚秉和著『中国社会風俗史』(東洋文庫151)の引用によって明らかにされています。

 そのなかに、「周ではまた犬にも鼠を捕らえさせていて、そのために、犬の能力を見分ける専門家さえ現われている」という記述があります。しかし、いくら古代殷周の周とはいえ、ネズミを獲るイヌなんて本当にいたのでしょうか? 今いたら、SNSでものすごいアクセス数をかせげるでしょうね() 

0 件のコメント:

コメントを投稿

東京美術『日本視覚文化用語辞典』3

  前回、東京国立博物館の特別展「蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児」を紹介しましたが、実をいうと後期高齢者の僕には「コンテンツ」の意味がよく飲み込めませんでした。しかしこの辞典にはチャンと「コンテンツ」という項目があって、簡にして要を得た説明がなされています。しかも「マーシ...