唐寅「猫を責む」
書斎のともし火 掻き立てて アワビのさかずき脇に置き
やさしい言葉でジュンジュンと 我が愛猫に意見する
「たとえばネズミがあんなにも 勝手に騒いでいるときに
座って魚のごちそうを パクつくオマエは何様だ?
目を合わさずに皿の餌えさ ヨダレ垂らして盗み見て
腰をかがめて布団へと…… カマクラ作って寝てばかり
縁へりから大きなシッポ出し 蛇のごとくに動かして……
オマエの好きなマタタビを これまでみたいにゃやらないぞ!!」
今回僕は、 髙木 さんのギャラリートークが終わり、皆さんが 3階の併設展示「茶の湯の美」へ移動したあとも、一人残ってこの蓋物を静かにながめ、改めて感を深くしていました。するとどこからか、「 高砂やこの浦舟に帆をあげて ……」 という謡曲「高砂」の有名な 上歌 あげうた の 一...
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