2021年4月13日火曜日

遠藤湖舟・日々是美的3

 

この記事を書いていた日の『朝日新聞』夕刊に、「5分間の奇跡 ダブルレインボー」と題して、山本一朗さんという方の第37回「日本の自然」写真コンテストの入選作が掲載されていました。これは奈良の里山にかかったダブルレインボーだそうですが、「朝虹」を拝見した日のシンクロニシティでした。

ダブルレインボーとは、はっきりと見える主虹の外側に、薄く副虹がかかった虹のことです。たいてい虹をよく見ると二重になっているものですが、とくに副虹が美しくかかったものをダブルレインボーというようです。

虹はもっとも美しい自然現象の一つでしょう。しかし中国では、虹を非常にセクシーなものとか、官能的なものとみる思想がありました。聞一多の『中国神話』<東洋文庫497>を読んでいてそれを知ったとき、とても不思議な気がしました。日本にはそんな観念がほとんどないからで、虹を詠んだ和歌をみるとよくわかります。

0 件のコメント:

コメントを投稿

皇居三の丸尚蔵館「近世の御所を飾った品々」1

  皇居三の丸尚蔵館「開館記念展 皇室のみやび――受け継ぐ美―― 第 3 期 近世の御所を飾った品々」< 5 月 12 日まで> 平成元年( 1989 )、昭和天皇まで代々皇室に受け継がれた品々が、上皇陛下と香淳皇后により国に寄贈されたことを機に、それらを保存・研究・公開する...