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2021年3月8日月曜日

山根登・生の証4

前漢の時代に、こんな素晴らしい文化がすでに生れていたのかという驚きを新たにした思い出の場所――それが僕にとっての長沙なのですが、そこには登さんが描き遺してくれたような風景が、まだ確かに残っていました。登さんが描き伝えてくれている街の喧騒もそのままでした。

 しかし登さんのスケッチを見て懐かしくなるのは、そのためばりでないように思います。ひとしなみに、見る人をしみじみとした情感に誘う魂魄のようなもの、言霊にならっていえば「形霊」や「色霊」が、画面には揺曳しているからです。これこそ登さんが遺した絵のもっともすぐれた魅力にほかなりません。 

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荻生徂徠の賛酒詩がスゴクいい❣❣❣ 『荻生徂徠全詩』3<東洋文庫>饒舌館長ベストテン 2

  荻生徂徠「春日 楼に上る」     入り日を浴びて高殿 たかどの の 眼下にながめる碧 あお い空       関東平野も春の雨 晴れて遥かに見渡せる     杯 さかずき 挙げれば悠久の 時 とき 経た景色に満つ我が力     白雪 戴く富士山の 雄姿に独り 浸ってる