2021年2月1日月曜日

コロナ短歌4

 この記事をまとめた佐々波幸子さんは、「<取材考記>巣ごもりで増えた投稿 コロナ詠に思う新聞歌壇の役割」という後記も書いています。それによると、週に約2500通届いていた歌壇への投稿は、「巣ごもり」の時期を経て2800通余に増えたそうです。

さきの選者4人の方のご苦労は、「撰者らは『三つの密』を避けながら数千の歌いかに捌くか」という一首によく象徴されています。事実、選者4人が2週間に1度、東京本社で開いていた選歌会は4月から休会となり、代わりにはがきを選者宅に届け、選歌を終えたら次の人へとまわすリレー方式で、各選者がすべての投稿に目を通して選ぶ「共選」スタイルを維持しているそうです。キョウビ実に大変なことだと、頭が下がります。

初代選者に石川啄木を据えて朝日歌壇が始まったのは1910年だそうです。それ以来の「歴史書に載らない生活者の声を残し、時代を映す」という、新聞歌壇の役割を改めてかみしめている佐々波さんの取材後記です。

 

0 件のコメント:

コメントを投稿

出光美術館「復刻 開館記念展」4

  「斗酒なお辞さぬ益荒男のような力強さ」もそのはず、もともと酒器であったらしく、かの酒仙詩人・李白の字 あざな ・太白を借りて「太白尊」とも呼ばれました。「尊」とは「樽」と同じ意味で、お酒を入れる容器のことです。李白尊者という意味じゃ~ありません。 このような器形を吐魯瓶 ...