2020年10月1日木曜日

五木寛之『大河の一滴』7

しかし『大河の一滴』がすごなぁと感じ入ったのは、予言の書ともなっていることです。五木寛之さんは書いています。

たとえば抗生物質の出現と衛生学の発達とによって、感染症などは完全に制圧し終えたというふうに思いますが、必ずしもそうではないのではないか。

世界に天然痘がなくなったということを世界保健機関は宣言したわけですが、本当になくなったかわりに新種の、われわれの目に見えないウイルスや、あるいはこれまでになかった病原体というものが出現したのではないでしょうか。

 五木さんは、20年以上も前にCOVID-19を予言しているのです。もっとも「出現した」といっているのは、O-157のようですが、もうこれは完全にコロナウィルス予言の書だといってよいでしょう。コロナウィルス出現の理由を、20年も前に、正しく解説しているといっても過言ではありません。

 

0 件のコメント:

コメントを投稿

根津美術館「唐絵」7

  そのころ日本の禅僧がたくさん元に渡りましたし、長くかの地に留まり、中国文化を持ち帰った場合も大変多いのです。 流行する題画詩も彼らによって日本へもたらされた可能性が高いという指摘は、正鵠を射るものです。(略) このような島田修二郎先生の名論文を読むと、詩画軸こそ詩画一致で...