2020年10月9日金曜日

五木寛之『大河の一滴』13

 

しかし五木哲学には、有無の対立を超越した無――根源無が感じ取れるのに対して、ショーペンハウアーやニーチェは有無を二項対立的に考える、西欧的思考から抜け出せていないのではないでしょうか。少なくともニーチェは、その陥穽にはまってしまっているように思われます。しかしこれは、饒舌館長なんかの手に余る問題であって、姜尚中さんか鷲田清一さんに考えてもらわなければどうにもなりません。

同じジャンルのオススメ本として、吉野源三郎の『君たちはどう生きるか』と、色川武大の『うらおもて人生録』をアップしたことがあったように思います。しかし吉野源三郎はともかく、阿佐田徹也なんかと一緒にしたら、五木ファンから、つまり女性から丑の刻参りをやられるかもしれませんね()


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