2020年4月29日水曜日

シルバー川柳3



③大事なら しまうな二度と 出てこない

「万歩計 半分以上 探し物」に対する返歌というか、アンサーソングというか、これでワンセットというか……。いずれにせよ、「認知症」というとちょっとオーバーですし、「ボケ」は差別用語らしいので、「物忘れ」がいいと思います。

今や川柳の一大ジャンルを形成するのがシルバー川柳です。社団法人全国有料老人ホーム協会+ポプラ社編集部で作ったシルバー川柳集も、第8集まで達したようです。僕が持っているのは第1集だけですが……。

しかもアマゾンで検索すると、このほかに別のシリーズもあるようで、國華編輯委員としてはうらやましい限りです() こんなシルバー川柳のライトモチーフこそ、「物忘れ」ですね。いまは亡き赤瀬川原平さんが、物忘れを老人力といって称えたのはすばらしいことでした。 

0 件のコメント:

コメントを投稿

静嘉堂文庫美術館「静嘉堂の重文・国宝・未来の国宝」4

   富士の裾野における曽我兄弟敵討ちを主題とする『曽我物語』の後日談ともいうべき内容 です。 これまた一種の復讐譚 ですが 、ここに 登場するのが 十郎 に 愛 された 大磯の遊女・虎御前と、五郎 に 思いをかけられた 化粧坂 けわいざか の遊女・少将で す 。その化粧坂から曽...