陸游「贈猫」<『剣南詩稿』巻42>
塩やって代りにネコをもらったよ
部屋の隅いつものんびり座ってる
マタタビにしばしば我を忘れてる
夜になりゃ毛氈独占グーグーグー
ネズミ穴ねらえば手柄あがるのに……
お魚のご馳走だけはたらふくと
ふさわしいステキな名前をつけたのさ
それからは「小虎」「小虎」と呼んでいる
*「小於菟」の「於菟」は「虎」のことですが、「ウサギよりも劣る」とも読めて愉快です。
昨日紹介した李嶠の詩を読んでみると、「扇影」というのは扇の輝きとかきらめく光の意味みたいですね。そこで僕は「扇影飄」を「白扇 はくせん みたいに翻 ひるがえ る」と訳してみたのですが、「影」を「物陰」の意味に取ると、「衣香」とまったく響き合わなくなっちゃうでしょう。 ついでに...
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