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2019年9月26日木曜日

諸橋轍次博士と石井茂吉氏6



『諸橋大漢和』の巻末「大漢和辞典製作関係者」のトップに、「原字・文字盤製作 石井茂吉」と掲げられているのは、むしろ当然のことです。1960年、この業績を中心として、石井氏には第8回菊池寛賞が贈られることになりましたが、これまた当然のことでしょう。

虚栄を嫌う石井氏も、この受賞はことのほかうれしく感じ、生涯に受けた数多くの賞のなかでも、これをもっとも喜んでいたそうです。そして「半生をかたむけ来つる文字の道なほきわめなん命のかぎり」詠んで、さらなる精進を誓ったのでした。

石井氏は写真植字機の発明者として、また石井明朝体や石井ゴシック体など、かずかずの石井書体――いま風にいえば石井フォントを編み出した文字デザイナーとしてむしろ有名だそうです。ウィキペディアによると、現在の漫画に使われている吹き出し部分の漢字は、たいてい石井ゴシックだそうです。しかし静嘉堂の饒舌館長にとっては、あくまで『諸橋大漢和』の写植原字創作者としての石井茂吉先生ですね!!

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