2019年9月2日月曜日

諸橋轍次博士4


そしてついに1960年、『大漢和辞典』全13巻が刊行完結、この功績により、1965年、文化勲章をお受けになりました。そのほか、先生の名誉は数限りなくありますが、これにまさる名誉はないでしょう。

先生の古里、新潟県南蒲原郡下田村では、政府が提唱する「ふるさと創生」を機に、終生この地を愛して止まなかった先生の偉大な学徳を顕彰すべく、その生家に隣接して土地を求め、1992年、諸橋轍次記念館を建設しオープンさせました。このプロジェクトの一環として、諸橋轍次記念館により編纂されたのが『諸橋轍次博士の生涯』(大修館書店 1992年)です。先に記した先生の履歴や、『大漢和辞典』完成に至る苦難の道は、すべて本書によるところです。

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