ピンキーとキラーズ、寺山修司、沢村忠、高倉健と藤純子、コント5号、永井豪『ハレンチ学園』、つげ義春『ねじ式』、橋本治「とめてくれるなおっかさん 背中のいちょうが泣いている 男東大どこへいく」などの写真が目に入ります。先日亡くなった橋本治さんをはじめとして、多くの方が鬼籍に入られていますが……。
それらは単に懐かしいだけじゃーありません。振り返ってみると、因習の破壊であり、新しい文化の誕生だったことが再確認されます。
『奇想の系譜』は、このような日本社会における大きな変化の潮流に棹差すようにして生まれ出たのでした。いや『奇想の系譜』は、その大きな変化を生み出すのに与って力あった、すぐれた知的結晶の一つだったと言う方が正しいでしょう。
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