2026年3月28日土曜日

松坂屋上野店「田渕俊夫 日本画展――永遠の刻」

 


松坂屋上野店「田渕俊夫 日本画展――永遠の刻」<3月31日まで>  


 田渕俊夫さんは現代を代表する日本画家、僕の大好きなアーティストです。一昨年、文化勲章を受章されましたが、当然のことです。いや、もっと早く受賞されて当然でした。平山郁夫先生に学んでみずから拓いた、えもいわれぬ詩情に早くから惹かれるものがありました 


直接お会いしたのはチョッとお手伝いしていた前田青邨顕彰・中村の授賞式においてでした。日本美術院理事長として出席してご挨拶をいただいたからです。「この中村賞は美術史研究者による厳正中立な賞であり、いっさいソンタクのない最高の賞です」と、この賞の意義と価値をたたえていただきました。そのころ流行っていた「ソンタク」という言葉を巧みに織り込んだユーモアあふれるご挨拶に、受賞者はもちろん、我々の緊張も解けて、和気藹々たるすばらしい授賞式になったことを思い出します。

 

今回の個展「永遠の刻」について、田渕さんは「……2センチほどの小さな蝶が涼しくなりかけた風に乗って舞っている姿を見かけると、無性に愛おしく感じてしまいます。この小さな命をいつまでも見守っていける世界になってほしいものです。そんな思いを込めて私なりの表現で絵にしてみました」と述べています。 


「僕の一点」は、竹林の光と影を斬新な水墨画技法で大胆に表現した「夕べの詩」ですね。これまで見たことのない幻想的な此君の林が、10号という大きくはない画面のなかで確かに呱々の声をあげています。

 

 この「永遠の刻」は今月末日までですので、<饒舌館長VS生成AI!! 蘆雪の「かわいい」に隠された世紀の見立てを巡る大激論>を1回お休みにしてアップしましたが、また明日から再開します!! 

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