しかし少しでもカッコウをつけようと思い、かつて読んで強く印象に残っている諏訪春雄さんの『日本の祭りと芸能 アジアからの視座』(吉川弘文館 1998年)の分類を援用することにしました。諏訪さんは次のように指摘しています。
日本列島には有史以前から幾次にもわたって大陸から文化の波がおしよせてきていたのであり、日本の花祭(霜月神楽)の基本構造もその波にのって大陸から朝鮮半島を経由して日本にわたって来たとかんがえることができる。その大陸渡来の文化のなかで日本の祭りにもっとも深刻な影響を与えたのは、稲作にともなう祭りであった。
日本の祭りの類型は基本の信仰モチーフによって、大きくつぎの四つに分類することができる。
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