2024年10月6日日曜日

東京都美術館「田中一村展」7

 

農家の師走の仕込み酒 濁っていたって構やせぬ

客へのご馳走 鶏とりや豚 豊年ゆえか山盛りだ

川は入り組み山高く 行き止まりかと思ったら

芽吹く柳と桃の花 こんな処にまた一村

笛や太鼓が響き来る もうすぐ春の祭りらしい

みんなの着物は質素だが 古きゆかしさ遺ってる

今後も一人 月の夜に 訪ねて来てもいいならば

  迷惑だろうがこの杖で 門をたたかん真夜中に

0 件のコメント:

コメントを投稿

鎌倉国宝館「扇影衣香」4

          目出度い雪が彼方まで 驚くほどに降り積もり     目出度い雲が天上の 果てまで暗く してる けど     地上はまるで満月の 夜かと疑う明るさで     山には白雲 棚引いて きらめく朝日を 浴び てる よう     舞うがごとくに降る雪は ひらひら 散って...