100万アクセスを突破しました❣❣❣皆さんありがとうございました❣❣❣

2023年2月24日金曜日

『美術商・林忠正の軌跡』8

 もちろんこの問題は、当時の我が国知識人もチャンと気がついていました。夏目漱石は「現代日本の開化」(岩波文庫『漱石文明論集』)という文章のなかで、次のように述べています。

日本の現代の開化を支配している波は西洋の潮流で、その波を渡る日本人は西洋人ではないのだから、新しい波が寄せる度に自分がその中で食客いそうろうをして気がねをしているような気持になる。新しい波はとにかく、今しがた漸ようやくの思いで脱却した旧い波の特質やら本質やらも弁わきまえるひまのないうちに、もう棄てなければならなくなってしまった。……我々のやっている事は内発的でない、外発的である。これを一言にしていえば、現代日本の開化は皮相、上滑りの開化である。

 

0 件のコメント:

コメントを投稿

饒舌館長の光琳論をヨイショしてくれた「光琳派」展が根津美術館で開催中です!! 12

   その棕櫚が「花木眞寫」に見出されることは、何と興味深いことだろうか。言うまでもなく「花木眞寫」は、豫樂院近衛家熙 (一六六七 ~ 一七三六)の筆になる植物寫生圖巻である。すでに源豊宗・北村四郎編『近衞豫樂院御畫 花木眞寫』(淡交社 一九七三年)が あつて 、私たちは大きな恩...