2022年5月16日月曜日

蕪村唐寅試論10

 

酒を把りて月に対する歌(続)

  李白は天才詩人だが また天才的酒仙なり

  現代詩人のこの俺も 百杯飲めば千首でき……

  李白のような才能が チョットないのを恥じるけど

  俺の非才をお月さん 馬鹿にしているはずはない

  俺も絶対乗るもんか 皇帝殿下の豪華船

  俺も惰眠をむさぼらず 花の都の宮廷で

  蘇州の田舎のちっぽけな あばら家住まいの俺だけど

  囲む樹木に桃の花 空にゃ李白の名月が……

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