2021年3月6日土曜日

山根登・生の証2

 

真生流家元の山根由美さんが、伯父さんにあたる登さんの作品を、「生の証」と題して真生流機関紙『真生』の313号と、最新号の314号に紹介し、山根先生からお聞きした思い出を交えながら、追悼の辞を寄せています。むしろコロナ禍のおかげで、これまで果たせなかった登さんの遺作を整理する余裕が生れたそうです。

登さんは再召集を受けて山根先生と別れるとき、「今度はアメリカが相手だから、生きて還れないと思う。もし自分が死んだら、子供もいないことだし、できたら再婚するように勧めてくれ、頼む」と、事後を託したそうです。今さらながら、戦争の理不尽とむごさを感じないではいられません。

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